歴史のオマケ:54

狛犬/19

江戸の物知り:12 豪華絢爛、金箔瓦を葺いた太閤秀吉の隠居城、今は石垣と堀を残すだけとなったが、それがかの有名な伏見城だった。秀吉が伏見城の工事を始めたのは1592年生母大政所の葬儀で京都に滞在中のこと。前年、秀吉は養子の秀次に関白職を譲り、政庁である聚楽第も明け渡した。しかし、天下無敵の大阪城はまだあった。

ワザワザ新しく城を築く必要などある訳がない。秀吉もそのことは承知していたとみえ城というよりは屋敷、すなわち別荘と考えていた。翌1593年秋頃には完成、秀吉は9月2日に伏見屋敷へ移った。22日に茶会を開いているので、その時」諸大名に披露したのだろう。ところが、その間淀殿は8月に拾(秀頼)を出産していた。

秀吉は57歳だったので行く末を考え、焦っていたのかもしれない。10月にはまだ生後2ヵ月というのに拾と関白秀次の娘との婚約を結び、拾に大阪城を与えたのだった。このため、秀吉は伏見屋敷を隠居城に作り替えることにした。1594年1月に着工し、外観5層、内部7階の望楼型天守をはじめ、大小広間や山里茶屋などが建築された。

当時、秀吉は朝鮮へ大規模な軍勢を送っていたにもかかわらず、この築城工事には25万人もの人員を動員したといわれている。その後、関白秀次は秀吉との軋轢から自害に追い込まれ、聚楽第は破棄された。ただし、聚楽第の殿舎のうち伏見城に移されたものも少なくなかったといわれている。

伏見城の周辺も整備された。築城前は南方に宇治川が流れ、巨椋池という池があったが、治水と水上交通の便をよくするために水路を変更し、堤を築いて桜を植えた。秀吉が花見を楽しんだことから太閤堤と称されることとなった。しかし、1596年7月13日、畿内で大地震が発生し、伏見城も大天守や諸門、櫓などが倒壊した。

この地震で少なくとも500人以上の死者が出たといわれている。秀吉は仮小屋に避難した。この時、加藤清正は秀吉の勘気をこうむり、出陣中の朝鮮から帰国を命じられ謹慎中だった。それでもこの地震が起きると「わしは閉門中で勝手に出歩くことができない。だが、その罪を犯してでもこの大事を見逃す訳にはいかない」といい、200人もの兵を率いて伏見城に駆け付けた。

秀吉はその働きに免じて清正の謹慎を解いたが、これ以来清正は「地震加藤」といわれ、後には歌舞伎にもなったという。余震は数カ月続いたといわれているが、気の早い秀吉は地震の翌日から早くも伏見城の再建に取りかかった。再建場所は地震にも耐えれるようにと、裏の木幡山上に決めたのだった。

天守をもつ本丸を中心に西の丸、名護屋丸、松の丸など12の曲輪で構成される広大なものであった。その中には千畳敷の大広間、楊貴妃の間、舟入御殿などもあって、華麗さでは天下一といわれたほど。更に30町を超す城下町も建設され、大阪を凌ぐほどのにぎわいがあったと伝えられている。

秀吉は1598年8月18日、この木幡山伏見城で62歳の生涯を終えた。伏見城は1600年8月1日、関ヶ原の前哨戦で落城、焼失したが、後に徳川家康が再建した。しかし、1619年、大阪城の大規模な築城工事が始まると、廃城となった。伏見城跡には多くの桃の木が植えられ、桃の山だったと伝わっている。これに因んで後世、秀吉の時代を「桃山時代」と呼んでいる。

c0034786_652221.jpg
写真1
こういうのを見て人は「立派な狛犬だこと」と思うのだろうか。
私から見ると、どこにでもいるような狛犬だった。
(中区:那古野神社
c0034786_6522516.jpg
写真2
高さ30cmもないくらいの狛犬だった。
別段どうということもない、極々普通の狛犬だった。
(西区:富士浅間神社
c0034786_6525342.jpg
写真3
民家に囲まれた小さな神社の拝殿前に堂々狛犬がいた。
周りの人達から暖かく見守れている感じかして微笑ましかった。
(昭和区:石仏白山神社
c0034786_6531539.jpg
写真4
この狛犬、中々凛々しいお顔立をしていた。
どうでもいいことだが、この前掛けにはどういう意味があるのだろう。
(東区:松山神社
c0034786_6533668.jpg
写真5
この神社、名古屋三大天神様と豪語している割には
別段たいした狛犬ではなかったな。
(千種区:上野天満宮
c0034786_654017.jpg
写真6
社格は上野天満宮の遠く足許にも及ばないが、
狛犬だけはちょっとだけいいものを揃えていた。
(東区:矢田六所社
c0034786_6542514.jpg
写真7
ほとんどに人に知られていないちっぽけな神社だが、
ここにいる狛犬を見て、知名度だけを基準にしてはいけないと思った。
(千種区:愛宕神社
[PR]
by tomhana0903 | 2006-08-19 06:56


<< GOB備忘録:44 私の読書感想:33 >>