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GOB備忘録:40

ライブと私の備忘録[29]


この人のことは事故で死んで、それによってかえって脚光を浴びるという
まさに日本人的現象が起きる前から私は知っていた。
しかし、知ってはいたが、練習も一応やったんだが、とうとう身に付かなかった。
それというのも、その頃の私はもちろん花の独身で毎晩酒浸りのありさま。
(自慢する訳ではないが、あの頃は1日たりとも酒とタバコは抜かなかった)
そんな飲んだくれの私と愛妻家で家庭思いのジムとを結ぶ赤い糸は
結ばれるはずがないというのは初めから判っていたようなもの。
今から考えると声の質もあまりにも違っていたから当然と言えば当然かもしれない。
という訳でボーカルの私はあえなく撃沈してしまった。

ギターの雄さんもしばらくジムの曲に「手をつけていたな」と思っていたら、
(確か「I'll Have to Say I Love You in a Song」とか「Operator」だったはず)
これまた、あえなく共倒れしちゃったみたい。
ギターの神様にも「得手不得手があるんだな」とその時思った。
こういうことって、あるよね雄サン!

ジム・クローチ[Jim Croce]

ネットでそれらしいのが2つ見つかった。ひとつは「ジム・クローチは70年代初頭にヒット曲を何曲もチャートに乗せた、カナダ生まれのシンガー・ソングライターである。丁度、シンガー・ソングライターという呼称が定着した時代であり、 ぴったりとはまった訳ですな。風貌がコメディアンのGrucho Marxにクリソツなんで、見るとついつい笑い出してしまいそうになるのだった。さらに写っている写真が概して生真面目そうな表情であるために何とも可哀想になってしまう。残念ながらその73年に航空機事故で他界している」というもの。

また「ジムは43年生まれ。奥さんとのデュエットで失敗した後、72年に最初のソロアルバム「ジムに手を出すな」を出しました。シングルカットされた「リロイ・ブラウンは悪いやつ」が全米トップ1になったのが73年7月。その頃には2枚目のアルバムが出ていました。そして、73年9月、全米のカレッジを回るツアーの途中、飛行機事故でなくなりました。享年30歳。彼の最後のアルバムの名前は皮肉にも「I got a name(私は名声を得た)」、映画「ラスト・アメリカン・ヒーロー」のテーマソングです。彼の死後も新たに多くの歌がシングルカットされ「Time in a bottle」が全米1位になったのは彼の死後半年も経ってからでした。死後に全米1位になったのは長田弘さんの「アメリカの心の歌」(岩波新書)によると彼を含めて4人しかいないそうです。後で紹介するオーティス・レディング、ドラッグで死んだジャニス・ジョップリン、そして銃弾に倒れたジョン・レノンです。ジムの歌は挫折した人、妻に逃げられた男など、普通の人の普通の生活を描いています。アコースティックギターをバックに、味のある声で歌う彼の発音は明瞭で聞き取りやすい。歌詞も難しい言葉を使わずシンプルで素朴。英語の勉強には最適だと思います。90年に「ソングライターの名誉の殿堂」入りしたそうです。廉価な2枚組みのベストアルバムが発売されていますのでいかがでしょう」というもの。目新しいことは何もなかった。

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Down the Highway(1975年)
「I Got a Name」
やっぱりどこか肌で感じるものがあるのかな、
この歌は有名だがやりたいと思ったことがない曲だ。
「Chain Gang Medley」
こういう変な曲も怯まずやってるところが、
いかにも70年代らしくていいのだ。
「You Don't Mess Around with Jim」
邦題が「ジムに手を出すな」だったかな。
裕次郎の映画のタイトルみたいでダサかったことを覚えている。
「Alabama Rain」
ジム・クローチというと、まっ先にこういう歌を思い出す。
奇を衒わずに淡々と、これだね。
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Time in a Bottle(1977年)
「Operator (That's Not the Way It Feels)」
昔の方がギターが上手いのが多かったみたいだ。
しかし、この曲を弾いた人も彼と一緒に死んでしまった。
「I'll Have to Say I Love You in a Song」
この曲は結構練習したけど、とうとうやらなかった。
余りに淡々というか単調というのか、ものにならなかったな。
「These Dreams」
こういう曲調の曲は手が出なかった。
趣味に合わなかった。ただそれだけのこと他意はない。
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Have You Heard:Live(2006年)
「Bad, Bad Leroy Brown」
こうして彼の歌を聞いてみると、
決していい声じゃないな。
「New York's Not My Home」
あの頃の日本のフォークとは全然違う。
とにかく歌が綺麗で、ビックリする。
「Lover's Cross」
こうして彼の歌を聞いてくると、
彼の歌はフォークギターがあればこその歌なんだな。


外国人ならまだ判るが、日本人にもじわじわラップが浸透しているみたい。
そんな訳で今の若い人で、このジム・クローチを知ってる人がいると思うのは
まったくもって幻想かもしれない。
この続きは次回へ

(万一、ここに用意したサンプル曲をあなたのPCで聞けない場合は
あなたのPCに合ったWindows Media Playerをインスツールすると聞けます)
by tomhana0903 | 2006-07-24 11:53


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